1996年1月号

これがNewton OS 2.0だ!

今回は、UniFEP v.1.3と、Newton OS 2.0の話をしよう。Newtonでの日本語環境の定番である、(株)エヌフォーのUniFEPは、現行バージョンが1.22であり、近々バージョンアップが予定されている。本紙がお手元に届くころには、登録ユーザーの皆さんは既にv.1.3をご使用なさっていることだろう。今回もまた無償のアップグレードであり。まずもって(株)エヌフォーの良心的な対応に敬意を表したい。

さて、UniFEP v.1.3の変更点について触れておこう。まず、UniFEP v.1.3には新しいMincho Fontが同梱されているが、これは今までPost Script Printerで不可能であった日本語印字を可能にしたバグフィックスバージョンであり、アップルジャパンの手の入ったものである。UniFEPの一部は今後のアップル標準としてバンドルされることになった。具体的には、日付表示を日本語化するJapanLocaleと、SJISへの変換テーブルである、JTablesである。

UniFEP v.1.3からは、日本語文字による、アシストに対応した。「Fax鈴木」という使い方が可能になったのである。この他にも、新しいローマ字変換キーボードの搭載、UniFEPパレットの一時退避とクイック呼び出し、新しいアルゴリズムによる辞書の高速化とコンパクト化、必要なヒープの節約など、殆ど至るところに改善の手が入っている。Newtonの日本語環境は、ますます進化していると言えるだろう。

一方海外ではNewtonの新しいOS 2.0がいよいよCOMDEXで正式に発表された。まず触ってみて思うのは、圧倒的な速度の改善である。もちろん、文字認識も相当なブラッシュアップがなされている。そして画面のRotateつまり、横表示のサポートが可能になった。Screen Shotでご覧のように、新たにCasual Fontが追加になっている。

一ユーザーの立場で見れば、内臓のソフトがレベルアップした点が嬉しい。 Notesでは、インクテキストでの認識がされ、いままでは一つのまとまったグラフィックとして認識されていた日本語の手書き文字も、一つ一つを文字として認識されるようになった。当然、日本語手書き文字にもアンダーラインを引けるようになった。また、チェックリストと、アウトラインモードの採用もあり、Notesでのアイデアプロセッサーとしての利用が可能になった点も大きな改善点だ。

次にNamesでは、まずNewを選ぶと、Person, Company, Groupが選べる。Addボタンでそれぞれのカードに必要な項目のみを各々に設定できるようになった。Company, Address, Phone, E-Mail, Pager, Datesなどが選べ、Customで自分の好きな項目も追加ができる。手帳のメタファーを利用したインデックスは、従来の一覧表示に比べて使い勝手が圧倒的に改善された。また、Datesでは、Meeting, Weekly Meeting, Event, Multi-Day Event, Annual EventそしてTo Do TaskをNewボタンで作成することができる。また、二週間にまたがる日にちの一覧表示が可能になった。(週末の土曜から翌週の火曜までなど)さらに、Meetingの設定に、Namesの中のカードをInviteesとしてリンクすることも可能になった。画面には時間をスクロールするための矢印も表示される。

これらの大幅な機能改善は、現在のNewton用のアプレットに大きな変化をもたらすであろう。現在流通しているアプレットは、旧OS時代の不足な点を補うものが多かったが、OS 2.0で標準のソフトでは、これらの機能の大部分をカバーするからである。もちろん、前出の(株)エヌフォーでも、OS 2.0用のUniFEPを準備しているという。こちらも大いに期待できそうだ。特に現在のNewton日本語環境の弱点とされているスピードの点で大きな改善が見られれば、相当な広がりを期待できるのではないだろうか。

OS 2.0の登場によって、Newtonの将来は、ますます便利なPDAとしての地位を築き上げてゆくことだろう。


この文章は1995年12月18日発売のMACLIFE誌に掲載された記事です。従って現時点での情報と異なる点があることを予めご了承ください。