1996年8月号

eWorldに代わるNewton User
の新たなメール環境

Newton OS 2.0の使い心地は如何だろうか?AMP130を入手された皆さんは、圧倒的に改善されたスピードと、ヒープに苦労しない環境を楽しまれていることだろう.
さて、突然のeWorldの終了にともない、メール交換の手段を一旦は失ってしまった我々Newtonユーザーであるが、いろいろなメール交換手段がリリースされてきた.今回は、これらメーラーアプレットのうち、代表的な三点を取り上げてご紹介しよう.

まずはApple純正のCompuServeメーラーである、CompuServe Mail for Newton 2.0だ.5月中にリリースの約束通り、5月30日にリリースされた.例によってApple Info.やApple Supportなどに置いてある.現状では英語のみではあるが、CompuServeを通してメールのやりとりがサポートされた.ファイル名からも分かるように、OS 2.0専用である.ファイルを解凍して現われるCommonGround形式のLicense Agreementに、日本語のページがあるのには驚いた.一方で、CompuServe Mail User's Guideは何故かAcrobatのPDFフォーマットである.

さて、次にはシェアウェアとしてOS 1.Xの時からリリースされていた、Alohaである.原稿執筆時点での最新バージョンは、v.2.2.4になっている.こちらは、AOLを利用してメールの交換を可能にするものである.登録にはU.S.$50.0が必要だ.Alohaの作者であるMr. Hardy Maciaは、有名な個人会計ソフトのPocketMoneyの作者でもある.http://www.catamount.com/にある、Catamount Software's Home Pageには、これらのアプレットとともに、Newton Book形式で作られたAloha Docs.pkgや、アクセスポイントのリストである、SprintNet.pkg、AOLnet.pkgも置いてあるのでセットアップなどで分からない点はこちらを参照してほしい.

上記の2つのメーラーに関しては、InBox又はOutBoxで「i」ボタンをタップするとPreferenceが現われる.基本的にはeWorldの時と同様の設定を行えば良いので、さほど悩む事無くメールのやりとりが可能になるだろう.

次に紹介するのはGoFetchMail for Newtonである.これはInternet経由でのメール交換を可能にするアプレットである.http://www.fetchsoft.comからベータ版を落としてくることができる.ただし、このアプレットはshell accountからtelnetでSMTP/POPを使ってメール交換をするものであり、インターネットに関してのそこそこの知識が必要だろう.一応は、設定の画面でのHelpを呼び出すことによってある程度のInstructionが得られる.GoFetch Mailのセットアップは、専用のGoFetch Setup.pkgが用意されており、Extras->SetupでSetupパッケージを起動して行う.

上記の3点の他にも、Newtonでのメール交換を可能にするアプレットがある.一つはEudraで有名なQualcomがリリースを予定している、Eudora Pro for Newtonで、AppleのリリースするTCP/IP スタックを利用してデスクトップのEudraと同等のメール交換を可能にするものである.詳細は、http://www.qualcomm.com/ProdTech/quest/newton.htmlをご覧いただきたい.

もう一つはLunatech Researchがリリース予定のLunaSuiteである.こちらはメールのみでなく、Packageやグラフィックもインターネット経由で交換できるそうだ.これが実現すれば、eWorldで盛り上がった「絵メール」が復活できる.こちらのWeb Siteはhttp://www.lunatech.comにある.

さて、ここまでにご紹介した5つのメーラーでは、日本語が通らないという大きな問題がある.Newtonで日本語メールを交換できるのはいつだろうか?Nifty経由のNewtonでのメール交換を可能にする、WalkingTalkが現在F.U.N.やQuickPadでおなじみのファクトリーで鋭意開発中とのこと.一日も早いリリースを待ち望んでいる.風の噂では、LunaSuiteを日本語化するという話もあるようなので、こちらも期待したい.最後になってしまったが、Wabumiの作者である、名古屋大学の河口氏のWabTermは、熟成が進んでNiftyへのアクセスでログの保管が可能になったようだ.こちらの進展にも大いに期待したい.


この文章は1996年7月18日発売のMACLIFE誌に掲載された記事です。従って現時点での情報と異なる点があることを予めご了承ください。