1997年7月号

「MessagePad 130でのメール環境」

MessagePad 130でのメール環境
さて、今月は MessagePad 130 を使ってのメール環境についてお話ししよう。まず、有限会社ファクトリーから、同社の製品である Factory Mail For NIFTY-Serve のアドインパッケージがいくつかリリースされている。

High BaudRates 1.0d1.pkg
High-BaudRatesは、これまで28800までしか対応していなかった通信速度設定を36600まで設定可能にするPlugInアプレットである。

NIFTY-ROAD7 1.0.pkg
NIFTY-ROAD7は、NIFTY-Serveの新しいアクセスポイントであるROAD7を利用可能にするログインスクリプトを追加するアプレットだ。

Via CompuServe 1.0.pkg、Via TYMNET 1.0d1.pkg
こちらは、海外からNIFTY-Serveにアクセスする際に CompuServe か TYMNET のアクセスポイントを使用可能にするPlugInアプレットである。

WURBAN Tokyo 1.0d1.pkg
このパッケージはNIFTY-Serveに入ると、東京地方の天気予報にアクセスし、当日、翌日の予報に加えて、週間予報も落として受信箱に入れてくれる。

言うまでもなく、これらのパッケージは、Factory Mail for NIFTY-Serve の最新版、version 1.01 が必要であるが、いずれもインストールするだけで簡単に利用できる。上記パッケージに加えて、何らかのトラブルでFactory Mail for NIFTY-Serveの設定ファイルが損傷した際にこれを消去する、Clear Factory Mail Prefs 1.0d2.pkgや Newton の内部時計をアクセスする度に修正してくれる SyncTime 1.0a1.pkg、そして Factory Mail のアップデーターを含めて、NIFTY-Serve Newton Users' Forum (FNEWTON) の2番ライブラリに登録されているのでチェックしてみてほしい。

これらのパッケージにより、NIFTY-Serve の Road 7 などの高速 AP へのアクセス、海外からの CompuServe 経由、TYMNET 経由のアクセスと、ほぼメールの送受には不満の無い環境が整備されたと言えるだろう。

さて、では流行のモバイルアクセスはどうなのだろうか?筆者は、NTT DoCoMo のデジタル携帯電話を利用しているが、これに DATA/FAX アダプタを使い 9600 bpsでの Newton による通信は問題なく利用できる。しかし、ファックスの送受信という事になると今までは成功していなかったのが実態であったが、遂に救世主が登場した。

DoCoMo DATA/FAX CARD 9600 Mark2 Setup
このパッケージは、MessagePad 130 と DoCoMo の DATA/FAX CARD 9600 Mark2 で、FAX 送信をおこなうためのモデムセットアップファイルであり、データ通信用のセットアップとしても利用することができる。フリーウエアとしてこのパッケージを公開して下さっている、作者の山田 忍さんは、Newton 関連書籍にもお写真が掲載されているので皆さんご存知のことだろう。Factory Mail 用の各種パッケージと同様にNIFTY-Serve Newton Users' Forum (FNEWTON) の2番ライブラリに登録されている。

さて、Newton で PHS の PIAFS でのアクセスはどうなのだろうか?この原稿を書いている段階で、全ての PIAF 対応端末の情報を集められた訳ではないが、PIAFS を利用してのメールに成功している事例をご紹介しよう。

NTTパーソナル 32Kパルディオ・データカード DC-1P

NTTパーソナル パルディオ312S

を利用して上記の High BaudRates 1.0d1.pkg、NIFTY-ROAD7 1.0.pkg、DoCoMo DATA/FAX CARD 9600 Mark2 Setupを利用することにより、NIFTY-ROAD 7 (PIAFS専用) アクセスポイントに接続、メールの送受信が可能である。さらに、Newton Internet Enabler を利用し、HyperROAD (PIAFS専用) アクセスポイント経由でログインすることによって、Newt's Cape などの Web Browser の利用も可能である。

ただし、現状の MessagePad 130 では、明朝フォントを内蔵メモリからカード側に移さなければならないという制約があるので、アクセス中はすべての日本語表示がトーフになってしまう。アクセス後、カードを入れ換えてブラウズするには、全く問題は無いのだが、この点もマイナスであろう。

正直に申し上げて、メール交換のみであれば、デジタル携帯電話の 9.6 Kbps と比較しての最高で 29.2 Kbpsという速度が実感できるかどうかは少々疑問であるが、Web Browse が快適になる点と、携帯電話に比べてコストが圧倒的に安い点がメリットであろう。

総じて、モバイル環境でのアクセスでは、現状でも PIAFS にメリットがあるが、スピードは PIAFS の通信速度よりも、MessagePad 130 上の処理に大きなボトルネックがあり、MessagePad 2000 の正式リリースとその後の実験結果を見るまでは評価を差し控えたいと考えている。


この文章は1997年6月18日発売のMACLIFE誌に掲載された記事です。従って現時点での情報と異なる点があることを予めご了承ください。