|
1995年12月号 「にほんごメイト」発売さる!Apple Computer の eMate 300 に、独自の日本語環境である「にほんごメイト」が搭載されて発売された.今回は、そのインプレッションをお伝えしよう.まず、eMate 300 の基本をおさらいしておこう.主として教育市場向けに開発されたこの Newton Device は、貝殻のようなユニークな形と、半透明のグリーンのボディにキーボードが付き、まるでサブノートのようである.CPU には、ARM 710a 25MHz を使っていて、5MB の RAM と 8MB の mask ROM そして、480 x 320 pixel の 16階調バックライト付き液晶ディスプレイを搭載している. 本体、リチャージャー、ケーブルに加えて、Newton Connection Utilities 1.0、Newton Works、Newton Press 1.0、NetHopper 3.0もバンドルされている.今回、The Newton Shop で発売されたものには、上記に加えて(株)エヌフォーの開発した日本語環境「にほんごメイト」がバンドルされている. 先月のインタビューでもお伝えしたように、にほんごメイトは Notes における日本語の入力、表示を可能にしたものであり Names や Dates といった部分では日本語を扱うことはできない.eMate 300 単体でも、スクリーンショットでお分かりのように、ワープロやドローが利用できる.当然このままファックスや E-Mail を利用できることは勿論だ.
「にほんごメイト」は、jMate Engine.pkg, jMate Keyboard.pkg, jMateSDic.pkg, jMate Plugin.pkg, jMate Font.pkg の5つのパッケージから成り立っており、内蔵メモリにもカードにもインストールが可能である.これらの合計で約 1,300K を消費するし、安定した動作のためにはプラス 100K の余裕がないと厳しいので、メモリの増設や、カードの利用が望ましい.
増設メモリは Newer Technology 社から発売されている.また、eMate 用のメモリカードは少々特殊で、5V 作動のものでないと書き込みができない.筆者の MessagePad 130 用メモリカードは全滅であった.Read Only では使えるので、予め別の Newton Devices を利用してインストールだけしておき、パッケージを使うことは可能である. さて、肝心の「にほんごメイト」の使用感だが、なかなか快適である.キーボードからの入力を横取りして日本語に変換してから Note 上に表示するという二度手間をかけているので、タッチタイピングでスピードをあげると取りこぼしが出てしまうが、構造上やむを得ないところだろう. 変換用の辞書も、本当に最低限の語彙数しかないので、ストレスを感じるが、これについては、MessagaPad 130 と同様にラージ辞書がリリースされるそうなので、期待したい. さて、実用的に使おうと思えば Mac OS 機との連係や E-Mail のやりとりもしたいと思うのが人情である.正式にサポートされていないという前提のもと、エヌフォー社の X-Port と、(有)ファクトリーの i-mail を試してみた.結果は両方ともしっかり日本語で作動した.
現状の eMate と「にほんごメイト」には、まだまだ不満な点もあるが、ショップ単体の企画商品としては、十分に評価できる成り立ちである.皆さんも機会があれば、是非とも触ってみてほしい.eMate に関しては、NIFTY SERVE の Newton Users' Forum 16番会議室に「K-12 to Matured【特】eMateの部屋」が開設されているので、情報を知りたい方はご覧になることをおすすめしておこう.
この文章は1998年1月18日発売のMACLIFE誌に掲載された記事です。従って現時点での情報と異なる点があることを予めご了承ください。
|