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1998年3月号 Newton Programmer をご紹介しよう日本語で読める、Newton Script (Newton のアプレットを開発する環境)の参考書も発売され、NIFTY SERVE の Newton 関連ライブラリにはいろいろなアプレットが登録されるようになってきた.この分野で著名な方は、たくさんいらっしゃるが、今回は "The NewtonScript Programming Language" を日本語訳なさり、PDF 形式で公開されるなど、プログラマにとっては大変素晴らしい功績をあげておられる、斎藤 匡弘(さいとうくにひろ)さんとのインタビューをお届けしよう. 今里「齋藤さんが Newton に興味を持たれたきっかけはいつ、どこででしょうか?」 斎藤「1992 年頃だったと思いますが、テレビニュースでアメリカのコンピュータショーの模様を見ていた時のことです.その番組で紹介された新製品の中に、画面をクシャクシャっと丸めてゴミ箱に放り込むデバイスがあったんですね.うわ!これはすごい!と思ってすごく印象に残っていたんですが、しばらくしてそれが Apple の Newton MessagePad だという事を知りました.これが Newton との出会いです. 「齋藤さんがいままでに公開された Newton 関連の文書、アプレットにはどんなものがありますか?」
「 Newton 用のアプレット開発をなさるに当たり、どういった点に一番ご苦労なさいましたか?」
「Newton プログラミングを勉強し始めたのは 1994 年頃だったのですが、まずは周りに Newton プログラミングを知ってる人が全くいかなったことで大変苦労しました.私は愛媛県の僻地に住んでいますから(笑) 情報もなかなか手に入りませんでした.これが一番きつかったですね.私が属しているNewton Japan というユーザーズグループのメーリングリストが唯一の情報源でした.
「斎藤さんご自身は、 Newton をどのようにお使いになっていらっしゃいますか?」
私の場合ちょっと特殊ですが、Newton のためのプログラムを作るというのが主な用途というか趣味になっています.あんまり普通じゃありませんね(笑). 「今後の Newton OS の展開に関して、どうお考えですか?」
eMate300 は Newton の可能性を示す良い方向だと思います.私はペン入力よりキーボード入力の方が得意なので、MessagePad よりも eMate の方を気に入っています.
また、現在のパソコンは巨大ソフトウェアと大容量の記憶装置ですごく肥大化・複雑化していますが、私はそういう環境に嫌気が差しています.どうして単に表計算をしたり文章を書いたりするのにこんなにリソースが必要なんでしょうか? 「日本国内での Newton ユーザーの環境については、如何思われますか?」
Newton はよく考えられたすばらしいデバイスで、日本でも十分通用するものだと思います.しかし、現在アップル・ジャパン(以下AJ)の活動が停滞しているため新機種が全然投入されてこず、みすみすビジネスチャンスを逃しているように感じます.AJにはこの現状をなんとかしてもらいたいですね.なにもAJ 自身で全部やれと言っているのではなく、日本語化作業や販売活動はサードパーティやユーザーにゆだねていくという方向性もあると思うんです. 「本日はどうもありがとうございました」 「どう致しまして」
さて、最後に日本における Newton の環境について厳しいご指摘を頂いたが、斎藤さんのようなプログラマの皆さんや、ユーザーの活発な活動を拝見していると、日本での Newton の今後は、そう悲観したものでもないと考えている. この記事を皆さんがご覧になるころには、MacWorld Expo Tokyo も開催されていることだろう.国内のユーザーがあっと驚くような発表があることを期待している.
この文章は1998年2月18日発売のMACLIFE誌に掲載された記事です。従って現時点での情報と異なる点があることを予めご了承ください。
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