1998年9月号

Newton と Macintosh との連係

さて、今回は Newton と Macintosh との連係について述べよう.まずバックアップ、そしてカレンダーのシンクロ、さらにテキストの送り方を説明しよう.

バックアップの取り方
さて、バックアップを取るには、MessagePad や eMate に添付されている CD-ROM に含まれている、Newton Connection Utilities (N.C.U.)を使う.まずアプリケーションを立ち上げたら、Preference から接続方法を選択しよう.Serial 経由と Apple Talk の両方での接続が可能だ.MessagePad 側からは、エキストラのドックをタップし、接続方法を指定して、接続ボタンを押す.Macintosh のアプリケーションが接続と同時にアクティベートされ、実行可能状態になる.

NCU

ここで N.C.U.の Backup ボタンをクリックするとバックアップが始まる.始めてバックアップを取るときには自動的に全てのバックアップが開始される.Serial 経由でのバックアップだとかなり時間が掛かるので、じっくりと待っていよう.また、Newton OS 2.1 からは Ether Net をサポートしているのが、Newton 側のドライバーは Farallon の Ether Card にしか用意されていない.このカードで Ether を利用すれば、十分程度で全てのバックアップが可能だ.

バックアップも二回目になると、バックアップする情報が指定できるようになる.例えば Dates のみのバックアップや、特定のパッケージのみのバックアップといったことが可能になる.

さて、バックアップがうまく出来ない場合に一番多いのが、以下のケースだ. Newton で使用している RAM Card に、内容をバックアップする機能がある.この機能を使い、カード内にバックアップ情報を持っていると、殆どの場合は N.C.U. へのバックアップに失敗するようだ.恐らくこれはバグなのであろうが、経験上 N.C.U. でのバックアップを行う時には、カード内のバックアップを消しておくことをおすすめしておく.

カレンダー(Dates)のシンクロ
ClockWork Newton OS 1.X の時代には Newton Connection Kit というソフトが用意されていて、Macintosh 上のバックアップファイルを開けて、内容の編集やインポート、エキスポートが可能であったのだが、OS 2.X 以降で利用するN.C.U.にはこの機能が搭載されていない.

従って日本語の情報を Macintosh と MessagePad でシンクロするには、特定のアプリケーションが必要になる.現在、カレンダー(Dates)をシンクロきるソフトで日本語にも対応し、高機能と思われるのが、Century Software (http://www.centsoft.com/ClockWork/ClockWork.html) の ClockWork である.日本語対応の最新のバージョンは J-1 1.04 となっている.

ClockWork は Macintosh 上で使う単独の P.I.M.としても良くできていて、Day, Week, Month, List の各ビューで情報が確認できるし、ラベルの設定や、色分け、フォントの指定など、かなり詳細なカスタマイズが可能である.カレンダーを印刷する機能も良くできていて、Filefax や Day Runner、Time/system などのリフィル形式でプリントアウトが可能だ.Newton とのシンクロも簡単で、Serial 叉は Apple Talk での接続が可能.もちろんEther 経由もOKだ.

テキストの送り方
ここでは、MessgePad 2X00 と eMate 300 で Macintosh から日本語のテキストを Notes に流し込む方法を説明しよう.用意するものは、N.C.U.、鷲見正人さんのコード変換ソフト UniConv (ftp://members.aol.com/sumimasato/)、GNUE(鵺)さんのコード変換 NTEncoding の ShiftJISコード変換 / JISコード変換 / base64コード変換 (http://www.cyborg.or.jp/~gnue/NTEncoding.html)、そしてバスケさんの TapBar (http://www.saryo.org/basuke/tapbar.html) の4点である.

それぞれのパッケージをインストールしたら、まず N.C.U. で Newton と Macintosh を接続する.Macintosh 側で、転送するテキストをコピーし、クリップボードに保管しておく.次に、N.C.U. の Use Keyboard - Paste from Clipboard で Newton のNotes に転送する.転送されたテキストにキャレットをおいて、UniConv ボタンでShiftJIS -> Unicode を選べば、一発で日本語に変換できる.文章で説明すると、何やら難しそうだが一度挑戦してみると、こんなに簡単なのかと思われることだろう.

UniConv

以上、MessagePad をより有意義に使う Tips をご紹介した.残念ながら現段階では Names を日本語で Macintosh 側とシンクロするソフトはまだ無い.次号では MessagePad の一寸した使いこなしについてご説明しようと思う.


この文章は1998年8月18日発売のMACLIFE誌に掲載された記事です。従って現時点での情報と異なる点があることを予めご了承ください。