1998年12月号

UniFEP Pro

UniFEP_PackageTangoTouroku 皆さんに朗報がある。いよいよ、UniFEP Pro のリリースが近づいてきた。この原稿を皆さんがご覧になる頃には店頭でパッケージを見ることができるだろう。今回の記事については株式会社エヌフォーさんのご好意で、ベータ版を使用してのご紹介であることをまずご報告しておこう。製品版とは細部で異なる可能性もあるのでご了承頂きたい。

さて、UniFEP Pro をインストールしたフォルダを見ていただこう。UniFEP Pro 本体に加えて、UniFEP Pro 環境設定、キーボードManager、キャレットPopup、単語登録といったパッケージがある。そして11個あるキーボードがご覧戴けるだろう。限られた誌面では、とても全てをご紹介できないので、独断と偏見で私自身が注目しているものについて簡単にご紹介しよう。

単語登録がついに可能に
まずは Newton を日本語環境で使うユーザーにとって大きいのは「単語登録」である。NLK 環境でラージ辞書を使ったとしても特定の名前や、常用する単語のなかには辞書の語彙に含まれていないものも多い。これらを自分で単語登録する機能が UniFEP 2.02 までは存在していたが、やっと今回から NLK 対応がなされた。

辞書への学習機能も搭載
次いで辞書への学習機能の搭載がある。PC 上のインプットメソッドでは常識である学習機能が、UniFEP Pro についに搭載された。これによって少ない変換で、目的の単語を入力する事が可能となった。

UniFEP Pro 環境設定では、バッファ部分や変換候補のフォント設定が可能となっている。従来は変換候補がボールド書体になっていたので、画数の多い漢字を判別することが難しかった。UniFEP Pro を使えば、これらのフォントの設定を変えることによって、字が小さくて見にくいといった事も解消されるし、変換候補メニュー表示までの回数変更や、変換メニューの表示数も変更すら出来るようになっている。

キーボードManager でどこでも呼び出し
いつでも何処でも UniFEP Pro を呼び出す事が出来るように、キーボードManager が搭載され、ダブルタップすれば、いつでも瞬時に指定したキーボードを表示する事が可能になっている。

使用環境に合わせた多様なキーボード
スクリーンショットでもお分かりのように、11通りのキーボードも充実している。個人的に常用しているローマ字変換キーボードは、かな、カタカナ、英語への切り替えがワンボタンのローテート方式ではなくなり、どのモードからも好みのモードへ切り替えられるようになった。難しい漢字を入力するには、文字一覧のキーボードで部首から探したり、漢字分解表で漢字のパーツを組み合わせて検索したり、コード入力で入力することも可能である。

Roman_KeyboardMojiichiran

常用語パレットには、一般的に多く使用されるであろう常用語が登録済みであるし、新しく常用語を加えることもできる。インクパッドでは、手書きの文字をきれいに縮小して並べてくれる。他にも QuickKana、仮名/JIS、仮名50、外付キーボードなどユーザーの好みに合わせたキーボードが満載だ。

対応機種が広い
UniFEP Pro の売り物は、これらの機能性だけではない。UniFEP Pro は最新の MessagePad 2100 だけでしか使用できない訳ではなく、Newton OS 2.0 マシンでも使用する事が可能である。MessagePad 130 や MessagePad 120 といった機種でも使える対応機種の広さで、全てのユーザーにとってメリットがあるだろう。

さて、95年12月から毎月お届けしてきた PDA万歳!だが、今月をもって終了することとなった。UniFEP の登場の年に始まり、最後の原稿も UniFEP と、何やら因縁めいているようにも思える。Apple Computer Inc. の Newton ディスコンから既に半年以上が過ぎながら、 Newton ユーザーの情熱は変わっていないように思えるが、 Newton をご紹介するという当初の目的は達せられたと自負している。3年間の連載中には、多くの Newton ユーザー、デベロッパー、そしてベンダーさんに助けて頂いた。最後になったが、心より皆さまに御礼を申し上げ、 PDA万歳!の幕を閉じたいと思う。

Newton Never Dies !

この文章は1998年11月18日発売のMACLIFE誌に掲載された記事です。従って現時点での情報と異なる点があることを予めご了承ください。